皆さん、大学入試を高校入試と同じ、単なる「努力した先に合格があるもの」と思っていませんか?
 大学入試では志望校により、受験方式が異なります。下図は一例ですが、国公立大学といっても、学校により受験に必要な科目・得点が違うことがわかります。これを決めないまま受験モードに突入すると「受験に必要のない教科を勉強していた」という取り返しのつかない事態に陥るかもしれません。
 受験対策では、まず「志望校を確定させること」勉強はそれからです。大学入試は「情報戦」です。ご注意ください。

山口県周辺の国公立大学受験科目(工学部・看護学部編)

いずれも合格最低点が70%以下の大学ですが、同じ国公立の学部学科であっても、受験に5教科7科目が必要な大学、3教科で受験可能な大学、数学もⅠAのみで受験できる大学と様々です。

山口・福岡の国公立大学工学部機械系学科(一部)について

大学名 必要科目及び配点
試験区分 国語 社会 数学 理科 英語 情報 総計
九州工業 共通テスト 150 100 150 150 250 25   825 1625
2次     400 400       800
山口 共通テスト 100 50 200 200 200 50   800 1100
2次     300       300
山口東京
理科A方式
共通テスト 100 100 200 200 200 25   825 1225
2次     200 200       400
山口東京
理科B方式
共通テスト     100 100 100 25   325 925
2次     300 300       600

山口・福岡・大分の国公立大学看護学科一部について

大学名 必要科目及び配点
試験区分 国語 社会 数学 理科 英語 情報 総計
山口大学 共通テスト 200 100 200 200 200 50   950 1150
2次         200     200
大分大学 共通テスト 100 50 100 100 100 50   500 700
2次             200 200
山口県立大学 共通テスト 200 100 100 100 200 数学と選択   700 900
2次             200 200
福岡県立大学 共通テスト 100   100 100 200     500 715
2次             215 215

 

2025年度大学入学共通テスト総評

 今年度の大学入学共通テストでは、新課程に対応して「数学」「地理歴史」「公民」で科目構成が見直され、新たに教科「情報」が追加されました。また、旧教育課程措置もとられたため対応する教科が多く混乱がみられました。
 新課程に移行しましたが、「知識・技能を活用し、思考力、判断力、表現力を問う」という問題作成の方針に変わりはなく、学んだ知識を関連づけて解答に導く応用力問われていると感じました。
 また、今課程から採用された社会における総合科目「地理総合・歴史総合・公共」に苦戦した生徒も見られ、特に歴史総合には、世界史の出題が多く、日本史を中心に学習してきた受験生には大変だったように感じました。
 国語では、試験時間が80分から90分に変更され、現代文には大問が一題追加されました。 
全体として数学と理科科目の多くが難化した、文系教科で易化がみられ、文理共にほぼ昨年並みの平均点になりました。 
大学入学共通テストの変更から今年で2年目。今年度も共通テストのみならず、学校現場も混乱の一年となりそうです。
 まだ始まって5回の「大学入学共通テスト」がもう新課程に移行しました。すでに7割を超える大学で英検等各資格試験の入試優遇が導入されていますがさらに拡張、「大学入試共通テスト」への完全移行は着々と進んでいます。
 大学入学共通テストはこれまでの大学入試センター試験のように完全な「一発試験」とは言えず、英検や数検の取得などによる「事前準備」が合否に大きな影響を与えます。だからこそ入試制度を理解し、正しい情報のもとでの準備が必要です。

~大学医学部医学科受験対策~

KATEKYO学院下関本校&下関長府校では、医学科・薬学科・歯学科の入試対策においても、専門の社会人プロ家庭教師が完全一対一で指導を行っています。
 医歯薬学部の一般入試や難関国公立大の二次試験では受験に必要な教科の「深い知識」や「様々なアプローチでの解法」が求められます。大学入学共通テストで何点取ることができても大学入学共通テストに求められる知識や解法では太刀打ちできません。国公立大学医歯薬学部は、その他の学部によくみられる「大学入学共通テストでほとんど合格が決まる」ような大学はないため、高校の勉強についていく=合格 はありません。「大学入学共通テストは通過点、8.5割以上とって当たり前」「受験生の夏には2次対策入る」など受験生としての意識や行動から異なるため、医歯薬専用の学習計画が不可欠です。
 KATEKYO学院下関本校&下関長府校では医歯薬・難関大対応について、専門の社会人プロ家庭教師が行いますので、本気で志望校合格を望む生徒さんをお待ちしています。